Shall we ダンス? (1996)

周防正行監督の社交ダンスをめぐるハートフル・コメディ。主演に役所広司を迎え、平凡なサラリーマンが社交ダンスと出会って生きる喜びを見出す姿を描く。日本トップ・プリマの草刈民代ほか、竹中直人、渡辺えり子ら個性派俳優が共演。主題歌は大貫妙子。出演:役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、柄本明、原日出子、本木雅弘、清水美沙。また、この映画をベースに、ハリウッドでリチャード・ギア、ジェニファー・ロペス主演でリメイクされた。

Shall we ダンス? (1996) のあらすじ

妻と娘と暮らすサラリーマンの杉山は、通勤電車の窓越しから見える社交ダンス教室の美女に惹かれ、つい入会してしまう。職場や家族に内緒にしながらもレッスンに打ち込む杉山は、めきめきと上達し、大会へ出場することになる。

Shall we ダンス? (1996) のストーリー

ボタン会社の経理課課長として、優しい妻(原日出子)やちょっぴり生意気だが可愛い一人娘(中村綾乃)にも恵まれ、念願だった庭付き一軒家も手に入れて、仕事や家庭に何の不満もない杉山正平(役所広司)。しかし、彼には満ち足りない何かがあった。正平は、ある日の会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性、岸川舞(草刈民代)を見つける。その美しさに目を奪われた彼は、数日後、そのダンス教室を訪れ社交ダンスを習い始めることにした。

家族にも会社にも内緒でダンスを習い始めた正平であったが、指導はベテランのたま子先生(草村礼子)から受けることとなり当てが外れたものの、偶然5年前から同じダンス教室を利用していた会社の同僚、青木富夫(竹中直人)やプライドが高く有閑マダム然とした高橋豊子(渡辺えり)といった個性的な仲間との交流を通じて次第にダンスにのめり込んでいく。また、ある事件から周囲に心を閉ざしていた舞であったが、正平のダンスへのひたむきな姿を見るうちに、だんだんと心を開き、ダンスへの思いが再び湧き上がるのを感じていた。一方、急に夫の帰宅が遅くなったことを心配した正平の妻は、探偵(柄本明)を雇い正平の浮気調査を始めるのだった。

舞らの後押しで正平は豊子とペアを組んで東関東アマチュアスポーツダンス大会に出場し、観衆の前で特訓の成果を披露することになった。しかし、クイックステップを踊っている最中、探偵に提案され会場に来ていた妻と娘の姿を見つけた正平は、動揺のあまり動きが止まり、直後に他のダンサーと衝突、転倒しかけたため身を挺して豊子を守った。しかしその際正平が豊子の衣装を踏んだためスカートがはだけてしまい、周囲は静寂に包まれた。明らかに減点となり合格しないことを悟った豊子は茫然自失となりレオタードのままその場から立ち去ろうとしたが、正平は豊子のことを無意識に気にかけ、落ちて破れたスカートで豊子の下半身を隠すように勧めた。その姿を見た妻と娘も会場から立ち去る。

大会後、妻から、かなり前からダンスをやっている事に気づいていたものの、怖くて告げられなかったと伝えられる。正平は「ダンスは浮気じゃなかった。本気だった。」と妻に謝罪し、もうダンスはやらない事を告げる。

正平は意気消沈し、ダンス教室にも行かなくなっていたが、しばらくし、正平の家に青木と豊子が訪問し、豊子はダンス中に正平がドレスを踏んでしまった事を気にしていない事と舞が教室を辞め、海外で再び社交ダンスをする決意した事を告げ、舞からの手紙を渡す。妻から浮気調査をしていた事を詫びられ、その上で舞の送別会に行くよう、またダンスを続ける様に勧められる。正平は拒否するが、娘に「ダンスを踊るパパカッコよかったよ」と言われ、娘のサポートで庭に出て初めて妻とダンスを踊る。そして夫婦の絆、そして親子の大切さを知る。

それでも正平はお別れ会には行かないつもりで、パチンコ店で時間を潰した後帰宅しようとするが、電車の中から社交ダンス教室を見上げると窓に「Shall we ダンス?杉山さん」というメッセージが貼られているのを発見する。舞のラストダンスは舞が相手を決める事になった。そこに電車でメッセージを見かけたサラリーマンスーツ姿の正平が現れ、舞は笑顔で正平に「Shall we dance?」と尋ねた。

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