バウンス Ko GALS (1997)

コギャルと呼ばれる現代の女子高生たちのピュアな姿と友情を描いた青春ドラマ。監督・脚本は、原田眞人。撮影は、阪本善尚。主演のコギャル・トリオにふんするのは、佐藤仁美と佐藤康恵、岡元夕起子の3人。佐藤仁美がキネマ旬報新人女優賞を受賞した。97年度キネマ旬報ベスト・テン第6位。そのほかの出演:役所広司、村上淳、桃井かおり、矢沢心、ミッキー・カーティス

バウンス Ko GALS (1997)のストーリー

金曜の午後の東京・渋谷、コギャルのマル(矢沢心)は援助交際を装ったヤクザの大島(役所広司)に、売春営業の邪魔になるとホテルで脅され、身分証や携帯電話を巻き上げられてしまった。マルに泣きつかれたコギャルのリーダー的存在であるジョンコ(佐藤仁美)は、大島のもとに出向くと、彼の求めに応じて援助交際とそれに群がる社会との相関図を解説する。そしてジョンコは、大島と協定を結ぶことでマルの持ち物を返してもらった。その協定とは、大島とある種の信頼関係を結び、また金だけ奪って逃げるような荒仕事を控えるというものである。

同じ金曜の午後、家を出て単身アメリカ留学を夢見る帰国子女のリサ(岡元夕起子)は、出発を明日に控え、資金作りのために渋谷に立ち寄っていた。ところが、ブルセラショップのサキ(桃井かおり)に紹介されて出向いたビデオ出演のバイトはイカサマで、加えて1年かけて貯めた現金30万円も奪い取られてしまう。リサにまとわりついていたスカウトのサップ(村上淳)のおかげで現場から逃げられはしたが、このままではアメリカに発つことはできない。そのバイトに居合わせてリサの事情を知ったラクちゃん(佐藤康恵)は、明日の出発時間までにアメリカでの必要な資金を稼ごうと、ジョンコに協力を求めた。リサの生き方が新鮮に映ったジョンコは、大島との協定違反を覚悟で、荒稼ぎの仕事をリサにセッティングしてやる。その夜、ジョンコとリサはサラリーマンの枕探しで14万円を手に入れ、従軍慰安婦設置に関係した老顧客の援助金こそ受け取らなかったものの、差別的な高級官僚を叩きのめしてさらに40万円をゲットした。

そんな時、懲りずにリーマン狩りを続けるマルが逆に襲われ重傷を負う事件が起きる。それがきっかけとなってジョンコの荒稼ぎは大島の耳に届くところとなり、ラクちゃんを含めたジョンコとリサたち3人は、大島の詰問を受けることになった。しかし、マルが制裁の生贄だと解釈してやった大島は、14万円だけリサのポケットにねじ込み、3人を無事帰してやる。夜が明けて土曜日、サップのもうひと働きのおかげで奪われた30万円も餞別を上乗せして戻ってきた。こうしてリサは、ジョンコとラクちゃんに見送られてニューヨークに旅立っていく。見送るふたりと、そしてリサの目には、涙がいっぱいに溢れていた。

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